| >財政政策の効果はせいぜい数%程度しかなく、「ロケットエンジン」にはなりえず、 >「自転車のひと漕ぎ」に成り得ても坂を登り切る前に減速してしまう程度のものに思える
デフレのアメリカは1940年から1945年のわずか5年間で、現在の日本に換算して年平均216兆円もの赤字を増やし続けました(もちろん戦争がきっかけ)。 公的債務残高が増えていく中、それでも殆どの年でインフレ率が10%を切っており、それが10%を超えた年はたったの1年となります。 需給ギャップもへったくれもありませんね。
デフレに苦しむ今の日本でも当時と同じことをやれば良いのです。 しかも戦勝で自国の被害がなかったアメリカは、大戦後に世界の覇権を握りましたね。 この事実を考えてもインフレを気にする必要は全然無いと言えます。
戦争という国家存亡の危機であれば、マスコミは財政支出の拡大を煩く言いません。 なので、「何処かで戦争が起これば特需により景気が回復する」などといった、物騒なことが一部で囁かれたりしますね。 で、実際に戦争を起こす必要はないのですが、それに準ずるくらいの支出拡大が必要ということを言いたいのです。
以上により、とりあえず日本政府の財政赤字は年間216兆円まで問題ありません。 兵器の自主開発(防衛費は3倍)、都市部を中心に環状線や立体交差点の拡充、ハブとなる空港や港湾の整備、リニアの早期着工へ向けた補助など、現在の有り余る供給能力(デフレ先進国w)を使ってやれることは沢山あります。 単純に5年間で1,082兆円ほど「国の借金」を増やせば良いのですが、まあ、そこまでしなくてもいわゆる「バランスシート不況」は脱却できると思いますよ。
>日本が直面している坂は、中国等の新興国の圧倒的なコスト優位性であり
過去に何度がデータを添付して述べた通り、我が国は対GDP比での「貿易依存度」は相対的にかなり低く、自国の中に巨大な市場を抱えています。 さらに経常収支における我が国の貿易収支黒字(通過高なのに)、所得収支黒字、加えて世界最大にして圧倒的な純債権国(対外純資産国)である事実を考えれば、グローバリズムやイノベーション、新興国との価格競争などの議論はあまり重要視すべきではないでしょう。
>要は「デフレが悪い」と言いたいだけなのだろうか
現在の日銀券のように、ただ持っているだけで価値が上がるものなんて、もったいなくて誰も使いたがりません。 貨幣は毎年少しずつ価値が下がるから使われるのです。 デフレを脱却するには貨幣の供給を増やすことに加え、まずは政府が率先して支出を増やすことが肝要であり、政府日銀がインフレにコミットするのが良いと考えます。 |
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