| 続けて失礼します。 ここからが本題です。
>>個人向け国債だったかもしれないが、確かここ数年のうちに未達は起きたと記憶している そんなことよりも、異常に低い(信用が高い)長期金利を見て判断するのが妥当
「そんなことよりも」は、私が言いたい(笑)。国債発行による財政支出の矛盾点(国債を発行すると金融引き締めになる)についての反証はないのでしょうか?
それはいいとして、まずは訂正を。実際には個人向け国債ではなく、10年もの国債が2002年に未達でした。
で、改めて本題。 「そんなこと」どころではなく、なぜ未達が問題かと言うと、まず第一に「国が借りたい額だけ借りれなかった」という事実。国債を刷ればいくらでも借金できるというわけではないということ。
第二に、資産価値からの問題(>>861とも関連)。これがむしろ大問題と考えられる。 国債引受が未達になるということは、民間の需要以上に国債が供給されていると考えることができる。 新規発行の未達だけならば影響は少ないだろうが、国債の需要がさらに減るとどうなるか。 市場で国債が売られ、国債が値下がりする。853での国債の資産価値についての議論に納得いかなかったとしても、市場で実際に値下がりしたものに文句を言えますか? そして、国債の値下がりは利上がりを意味する。そうなると、単純なインフレ論者は喜ぶかもしれないが、銀行は保有している国債の値下がりの影響(サブプライムローン問題と同様に、買い手がいないと売買は成立せず、評価損ばかり発生する)で財務体質が悪化し、貸し出しに消極的にならざるを得なくなり、不景気になる。 また、国債の需要が減る原因として、民間の資金需要が増えることが考えられる。しかし、その帰結は上のように不景気である。 つまり、構造的なジレンマが根ざしているのである。 では、この問題の本源はどこにあるかというと、発行しすぎの国債にあることは想像できると思う。
思いのほか長くなり、遅い時間になってしまったのでここで中断します。 |
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