| >私は「先進国は経済成長していない」とは一言も言っていない
人口の減少が日本のデフレの主犯であるという説の否定のために、私は日本以上に人口が減少している例をいくつか画像で提示しました。 それらの中で先進国はドイツとロシアになる(途上国は参考にならないとかわされた)わけですが、間の悪いことにグラフの期間のドイツはこれ、日本と同じで典型的な「バランスシート不況」ですね^^
>インフレと経済成長の関係性が日本とドイツを対比する限り認められないという意見が華麗にスルーされている
それで続きですが、ドイツはITバブル崩壊(同国の新興株式市場「ノイマルクト」の株価はピーク時の9割以上も下落)を期にリセッション入りし、2001年以降の実質GDP成長率が急速に悪くなりました(02年はゼロ成長、03年はマイナス成長)。
ドイツのGDPの推移 http://ecodb.net/country/DE/imf_gdp.html
で、バブル崩壊後の日本と同様に、ドイツも民間が新たな投資を行わずに負債の返済に専念します。 こうした際には政府支出の拡大が望ましいのですが、ユーロ加盟国であるドイツはマーストリヒト条約を遵守しなければならないため、金本位制に縛られて適切な財政出動ができなかったかつてのアメリカのように、民間の代わりに政府が支出を大幅に増やすといった政策を採ることが適いません。
条約により財政赤字を3パーセント以内に収めなければならない縛りから窮地に立たされたドイツを救うため、欧州中央銀行は大幅な金融緩和(政策金利4.5→2.0%)に乗り出すわけですが、共通通貨の弊害と言うべきか、他のヨーロッパ諸国は住宅バブルに湧いてしまうんですね。
私も一瞬、自説(人口減がデフレの主犯ではない)の補完の意味もあってデータを出したけれど、逆に話をややこしくしてしまったかなんて思いましたが、ドイツの例は添付の画像「各国の政府支出の推移」にあるの通り、民間が負債を減らしている時期に政府まで一緒になって支出を抑制すると、実質GDPは伸びませんよという一例は示せていると思います。 |
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